内容紹介

歯科医院経営はいま岐路に立たされている。
2018年6月、「新医療広告ガイドライン」が導入された。
その結果、歯科医院を含む医療機関の広告が、より強い規制におかれることになったのだ。
本書は、歯科医院経営の厳しい環境に直面した歯科医師に向けて、
これからの10年を見据えた新しいブランディング「歯科ブランディング2.0」を提言するものである。

「歯科ブランディング2.0」とは、広告に依存せず、自身のブランド力で集患を実現し、
医院経営の健全化を図るブランディングのことである。
歯科ブランディングは、これまで3つの段階で変遷してきた。

1980年代から90年代にかけて、歯科医師は高額納税者の代名詞だった。
どの歯科医院もむし歯治療の患者が途切れることなく来院していた。
そのため、その頃の歯科医院は「ブランディング」を考える必要がなかった。
歯科医院そのものが「ブランド」だったのである。
この時代を「歯科ブランディング0」の時代と定義づける。

だが、少子化が進み、予防歯科の概念が浸透することで、むし歯の数が激減した。
同時に歯科医師数が右肩上がりに増加する。
このような社会状況は、歯科医院経営に大きな影響を与えることになる。
特に、2007年の中医協(中央社会保険医療協議会)による「医療機関における広告規制緩和」の答申が、
歯科医院の間に格差を生むことになった。
広告を積極的に行う歯科医院が出て来る一方、
かつての「歯科医院自身がブランド」の考えから脱却できない歯科医院が多く存在したからである。

この、「広告による集患」が可能になった2007年以降を「歯科ブランディング1.0」と呼んでいる。
さらに、医院ホームページやSNSを積極的に活用し、自身のブランドを構築する歯科医師、歯科医院が登場する。
これが「歯科ブランディング1.5」である。

本書は、30年以上にわたり、あらゆる業種での集客アップのお手伝いをしてきた著者が、
自身の専門である「感性工学」の立場から「歯科ブランディング」を切り取り、
これから10年の新しいブランディングの形を示したものである。

なお本書の内容は、
2018年9月に東京大学工学部にて開催された「日本感性工学会・部会」の席上で
著者が発表した「歯科医院ブランディングにおける感性工学の役割」をまとめ、再構成したものである。
これからの10年を見据え、「ブランディングの本質」を学術の立場から読み解いた嚆矢となる一冊と言えよう。

【目次】
はじめに
序章 歯科医院ブランディングにおける感性工学の役割
第1章 歯科ブランディング2.0の時代
第2章 歯科ブランディング1.0――歯科医院でのブランドづくり3つのステップ
第3章 歯科ブランディング2.0のつくり方――攻めの経営で過当競争時代を勝ち抜く
終章 これまでの10年、これからの10年

 

著者紹介

小山雅明 博士(工学)
アイワ広告・エーアイ出版社長、日本感性工学会 理事、AAi united group 代表
1956年神奈川県相模原市生まれ。宇都宮大学大学院博士後期課程修了。
コピーライター~マーケティングプランナー、広告代理店AE(アカウント・エグゼクティブ)を経て、
1983年アイワ広告を創業。
集客サインコンサルティングの第一人者として、有名外食チェーン店の集客アドバイザーをはじめ、
数多くの飲食店、小売業など、業種を問わずV字回復に導く。これまでに、11,000件を超える企業・店舗を繁盛店に導いている。
「集客看板の3段階確率論」「看板偏差値」などの独自理論を作り出し、集客を感性工学による科学的研究から押し進めている。
NHK、テレビ東京、日本テレビ、TBSなどの番組でたびたび取り上げられ、雑誌・新聞メディアでの連載や取材記事多数。「人の心は色で動く」(三笠書房)、「看板の魅力で集客力がアップする」(かんき出版)、「看板偏差値」(日労研)、「儲かるお店は見た目で決まる」(実業之日本社)をはじめ20冊以上の著書がある。
また歯科医院向けに、「歯科医院《看板》の成功法則」(クインテッセンス出版)、
「患者さんをひきつける看板50の成功法則」(クインテッセンス出版)を出版している。

歯科ブランディング2.0

SKU: ISBN978-4-909407-07-8
¥2,200価格
  • 歯科ブランディング2.0

    ――感性工学で実践する「繁盛医院に変えるブランドの作り方」――

    A5判 ソフトカバー